7年前に訪れた鉄道市場「マハチャイ」には豊富な魚介類があったのを覚えています。マハチャイは通称で、正式にはサムットサーコーンという地名。ここは漁業が盛んで、バンコクなど近郊の都市に魚を出荷しています。今回はバンコク・トンブリー地区から車で1時間のサムットサーコーン沿岸部を訪れました。
まずやってきたのはマングローブ森林研究センター。気候変動の影響でマングローブ林は縮小傾向にあり、いまは一部のエリアで保全されています。
そのマングローブ林の近くにあるのが今回の目的地。途中、道路を走っていると何か作業をしている人たちを発見しました。
彼らは塩をつくっていました。ここは国内最大の塩の名産地。海から引いた海水をこの塩田に流し込み、天日干しをして水分を抜いていき、長いトンボをもって塩をかき集めていきます。
最初は石ころほどの大きな塩の結晶。ここから不純物を取り除いたりして、料理で使う塩ができていきます。
塩を味見させてもらうと、嫌な塩っぱさや雑味がなく、まろやかで旨味も感じました。
そのへんに生えている植物も塩っぱいらしく、食べてみるとスナック感覚で美味しかったです。
このエリアはシーフードのレストランが多く、とれたての魚介を、さきほど見た塩田でつくられた塩で味付けした料理をいただきます。エビやカニはレモングラスのような香草で香り付けして蒸し焼きにしたものを塩だけで。
タイのチャーハンうますぎ(定期)。
お庭にはマンゴーやバナナもなっておいて、それもデザートに。
バンコクは年々都会化されている一方で、郊外はタイらしさがまだまだ残っていて楽しい。