マハーチャイの鉄道市場

バンコクから西へ鉄道で1時間、マハーチャイという港町があります。マハーチャイ駅はこの路線の終点で、駅舎の隣には市場があります。市場に足を踏み入れなくとも、強烈な臭いが鼻を突きます。鶏や豚も、余すとこなく売られていて日本人にとっては衝撃的な光景です。それでも市民の買い物の場所は市場が当たり前。スーパーマーケットは中流層の使うもの。そんなタイの日常を捉えました。

BTS(高架鉄道)と国鉄のウォンウェン・ヤイ駅を結ぶ大通り。道路はきれいに整備されていますが、両脇の歩道はやはり東南アジア独特の空気感。この道を通って駅へ向かいます。

駅に来たのは「マハーチャイ」という街へ行くため。ということで、切符を買いますが、なかなか売り場が見当たりません。しばらくうろうろしている見つけました。写真中央の奥にあるのがそれです。わかりにくい…。

窓口で「マハーチャイ行きのチケット」くださいと言って、無事にチケットを買えました。乗車時間は1時間、10バーツ(約30円)です。到着初日で細かいお金がなかったので20バーツ紙幣を出しましたが「10バーツだって言ってるでしょ!もっと細かい紙幣で!」と言われました。お釣りがないらしい。

出発時間になっても列車が来ず、そわそわ。5分ほど遅れてホームに列車がやってきました。そして乗客が乗り終わるとすぐに折り返し発車。車両はむかし日本で使っていたものです。線路の状態が悪くて揺れるどころか跳ねます。座席にクッションがないので、跳ねるたびにお尻が痛い。

車窓からは高層ビルが見える一方、ボロボロのトタン屋根の家も多く見られます。この路線は通勤・通学路線なので、制服姿の中学生集団も列車に乗っています。ローカルの雰囲気に囲まれた列車旅はなかなかいいものです。

マハーチャイの駅舎からは市場が溢れ出ています。線路は通路にもなっていて、列車が通るときになるとさっと避けて列車を通します。場所によっては線路の上にも商品が並べられていますが、それも一瞬で片付けられます。

列車はギリギリで通過していきますが、たまに何かにぶつかることもあります(笑)

見たことのないようなものもあっておもしろい。

ふらふらしているとお店のお兄ちゃんに声をかけられました。タイは親日的な人が多くて「日本人だよー」と言うと、お友達を連れて来てくれました。すごく気さくでいい人だった。

市場を一周し終えて、渡し船で川を渡ってみることに。

船を降りると、目の前は犬猫のお昼寝会場。動物好きな人は近寄りたくなるかもしれませんが、こちらの犬猫は病原菌をたくさん持っていることが多いので接触NG。特に犬に噛まれると狂犬病で死んでしまうこともあるので、東南アジアではスリ以上に気をつけないといけません。

それから鶏も怖いです。突然目つきをかえて集団で襲ってきます。

そんな危険地帯から抜け出して公園にやってきました。どこからか歌声が聞こえてきます。なぜか公園のどまんなかにあるカラオケセット。そしてエクササイズをしながら歌うおばちゃん(音痴)。きょうもこの街は平和です。

竹でできた足場、大丈夫なのだろうか‥。

鉄道市場はマハーチャイのさらに東にあるメークロンが有名ですが、列車の本数が少ないです。マハーチャイは本数が多くてバンコクからも近いので、気軽に行くことができました。個人的にはおすすめの場所です。

旅のMEMO

狂犬病のリスクがあるので、野良犬には要注意!