ペナンのタイプーサムでココナッツを割りまくる

マレーシアの人口の約7%(300万人ほど)を構成するインド系の人たち。南インドのタミルハージャ州をルーツに持つことからタミル人と呼ばれている。タミル人にはタミル暦という太陽暦の一種があり、4月ごろから始まって10ヶ月目にあたる月をタイ(Thai)という。そして、タイの月の満月の日に行われるのがタイプーサム(Thaipusam)というヒンズー教の祭り。

本場インド以上に、マレーシアやシンガポールで盛んに行われ、クアラルンプールやペナンなどの主要都市には100万人ものヒンズー教徒が押し寄せるという。たまたまペナンに滞在していたこの日はタイプーサムの前日で、ペナンのリトルインディア周辺は歩行者天国になり、1km以上も祭りの会場が続いていた。

タイプーサムは、タミルの土着の神で、のちにヒンズー教に吸収されたムルガン神(シヴァの息子)を称える祭り。

ガネーシャ神も祀られていた。どういう関係だろう?

タイプーサムでは、ベジタリアン料理や飲み物などが無料で振る舞われる。ヒンズー教徒ではない自分にもどうぞと笑顔で渡してくれる。信仰に関係なく、みんなで祝おうという感じだ。

日本では道を清めるために塩を置いたりする。同様に、タイプーサムでは道にココナッツを置いて、祈りを込めておく。

遠くから人がたくさん来た。山車も一緒で、マハ・マリアマン寺院からボタニカルガーデンの近くにある寺院まで行くらしい。山車が来ると、沿道の人たちがお供え物を差し出す。

そして、山車が通る道を清めるために、沿道にある大量のココナッツを割りまくる。

ココナッツを割るのはインド系の人と中華系の人が半々くらいで、民族に関係なく楽しんでいるような感じがした。

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