プーケットの郊外で
ゾウのお世話をする。

7年ぶり、二度目ましてのタイは、中部国際空港からエアアジアでバンコク経由、プーケットへ。

バンコク・ドンムアン国際空港に到着して乗り換え‥と思ったら、プーケット行きの飛行機がスワンナプーム国際空港発だったという凡ミス。急いで空港間シャトルバスに乗り換えて猛ダッシュで搭乗ゲートへ。

ギリギリ間に合って、無事にプーケットに到着。初日はタクシーでホテルへ直行して終了。目が覚めると、目の前にプーケットの海が広がっていました。豪華で美味しい朝食つきの「Oceanfront Beach Resort」というホテルはふたりで1泊2,500バーツ(約12,000円)でした。

午前中はパトンビーチまでお散歩。

ホテルに戻ると、ベッドにゾウの形をしたタオルが置かれていました。タイを象徴する動物であるゾウはここプーケットにも生息しているのですが、都市の発展とともに個体数が減少。観光地ではゾウ乗りやショーなどで使われることもあるのですが、動物愛護の観点から問題視する声も増えているといいます。

そんな中でタイ政府は「エレファント・ケア」というプログラムを実施しています。

もともとタイ国内のゾウは、林業で活躍する動物として訓練され、タイの人々とともに暮らしてきました。しかし、1989年に天然林の伐採が禁止されたことにより、ゾウの役目がなくなり、観光産業の中で使われることになったのです。しだいに、ゾウに「乗る」という行為はゾウを一方的に使うことであり、生き物としてのゾウの尊厳が保たれないのではという考え方が出てきました。しかしながら、長いあいだ人の手で育てられてきたゾウは、自然の中で生きていくことはできません。

エレファント・ケアは、動物福祉と持続可能な観光のために、ゾウのお世話をしながら触れ合えるプログラムです。プーケットにもサーカスなどを退役したゾウを引き取っている団体がいくつかあり、そのうちのひとつ「Patong Elephant Care」を訪れました。

エレファント・ケアを実施する団体はいくつかあるのですが、たまたま何かで見つけた情報をもとにメールで連絡をして、約束の時間にホテルまで迎えに来てくれました。プーケット郊外の家族経営のアットホームな場所です。

まずはゾウにご挨拶。初めて間近で見るゾウは大きい・・!こちらはエナちゃん。いまお腹に赤ちゃんがいるらしい。とっても穏やかな性格で、向こうから近寄って挨拶をしにきてくれました。子供のブンナくんは何でも興味津々でちょっとやんちゃ。

ご挨拶が終わったら、食料庫から大量のバナナやサトウキビを持ってきて、食べやすいようにカットする作業を体験。ゾウは1日に200kgもの草を食べて、補食としてこうしたフルーツ類も食べるんだとか。とにかく大量なので、ひたすら切ります。

切り終わったら、ゾウのところに持って行って食べさせてあげます。最初は手渡しをしていましたが、食べるペースが早すぎて、カゴに鼻をつっこんでどんどん食べていく。

食事が終わったら、ゾウと一緒に泥遊び。こうして泥を浴びることで乾燥や病気から皮膚を守ります。子供のブンナくんは気持ちよさそうにゴロゴロしていて、こっちまで楽しくなってしまう。人間たちも泥まみれです。

思いきり動いたあとは、自分たちのごはんの番。チキンを香草とココナッツミルクで煮込む料理を作ります。ひとつひとつの食材を丁寧に解説してくれるので、作ろうと思えば日本でも作れそう‥?

スープだけかと思ったら豪華な食事もでてきました。どれも本当に美味しかったのですが、一番の衝撃は「マンゴースティッキーライス」というデザート。ココナッツミルクと砂糖で煮たもち米とマンゴーを一緒に食べると聞いて、「それ本当に美味しいの‥?」と半信半疑でしたが、絶妙なバランスですべてが合わさっていて美味しい・・・!タイに行った際はぜひ!

この日は自分たちのほかにフランスから来たお客さんも一緒。ココナッツジュースで乾杯。

エレファント・ケアでゾウの優しさに直に触れられて本当にいい体験でした。

旅のMEMO

Patong Elephant Careはメールか公式Facebookページから希望の日時を書いて事前予約を。料金はひとり2,000バーツ程度〜。