スペインの首都マドリードから西へ200キロメートル、サラマンカという街に着く。古代ローマ帝国時代から栄えたこの街には様々な時代の遺産の数々が残る。そのひとつがサラマンカのカテドラル(大聖堂)だ。カテドラルは12世紀に建設がはじまった旧大聖堂と、16世紀の新大盛堂の二つから成る。
新大聖堂
新カテドラルは1513年に建設がはじまり、後期ゴシックとバロックの時代を経て、1733年に完成した。建築当初はゴシックが衰退し、ルネサンスが台頭し始めていた。そんな中、保守的な権力者たちはルネサンスを拒み、ゴシック様式で建設されることになった。しかし、18世紀になるとバロックの要素も組み込まれた。
▲新カテドラルの中央祭壇
▲新カテドラルの座席
▲聖歌隊の座席には繊細な彫刻が施されており、両脇には2台のパイプオルガンが設置されている。
▲カテドラル中央の天井にはドームがあり、明るい光が差し込む。
▲日没後はカテドラルがライトアップされる。
旧大聖堂
旧大聖堂は12世紀に建設がはじまり、14世紀のロマネスク・ゴシックの時代に完成した。新大聖堂とつながっており、見学の際は新大聖堂から入ることができる。また、旧大聖堂のさらに奥には増設された建物があり、現在は資料や美術品が展示されている。
宇宙飛行士の謎
新大聖堂の壁面にはレリーフが彫られている。その中に「奇妙なもの」があると、話題になることがある。
それがこの宇宙飛行士だ。カテドラルの建設が終わったのは18世紀で、どう考えてもこの時代に宇宙飛行士が存在しているのはおかしい。いわゆるオーパーツだ。と言いたいところだが、実は20世紀に入ってカテドラルの補修が行われた。その際に20世紀を象徴するものとして、ちょっとしたイタズラ心で宇宙飛行士を壁に彫り込んだのだとか。[:en]
スペインの首都マドリードから西へ200キロメートル、サラマンカという街に着く。古代ローマ帝国時代から栄えたこの街には様々な時代の遺産の数々が残る。そのひとつがサラマンカのカテドラル(大聖堂)だ。カテドラルは12世紀に建設がはじまった旧大聖堂と、16世紀の新大盛堂の二つから成る。