イタリア中部にあるトスカーナ州は、いくつもの丘が、どこまでも続く地帯。新緑の季節には緑が一面にひろがり、のどかな風景を楽しむことができます。なかでも、世界遺産のオルチャの谷の風景は有名で、一度は見てみたいものです。しかし、交通機関が十分とは言えないため、気軽に観光、とまではいきません。そこで、フィレンツェから気軽に見ることのできるトスカーナの風景を開拓すべく、未知の町へと行ってきました。
カステルフィオレンティーノ
まずは、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から、リッジョナーレのシエナ行きに乗車し「カステルフィオレンティーノ(Castelfiorentino)」という町を目指します。所要時間は40分ほどで、料金は片道5.5ユーロです。基本的に、毎時10分の発車です。
カステルフィオレンティーノは、人口2万のコムーネで、駅前には小さなバールや商店があります。バスもあるようですが、本数が少ないため、観光に使うには不便かもしれません。
カステルフィオレンティーノに到着したら、進路を西にとります。そこに県道46号線があり、今回ご紹介する景色を楽しむことのできる道です。フィレンツェで自転車をレンタルし、ここまで持ってくるのも、ひとつのもよさそうですね。
道なりに坂を上り、2連続のヘアピンカーブを抜けると、そこにはもうトスカーナらしい丘が連なる風景があります。
途中、一面にひまわり畑が広がります。写真は、すでに枯れてしまった後ですが、これが満開ならどうなるかは、皆さんのご想像におまかせします!あるいは、実際に見てください!
サントステーファノ
途中「サントステーファノ」という案内標識があるので、そこを左折すると「サントステーファノ(Santo Stefano)」という小さな村にたどりつきます。そこに至る道と、この村から見る景色が絶景なのです。ぽつりと建つ家と、ぶどう畑、そして道路沿いの糸杉がアクセントとなっています。まるで絵に描いたような風景です。
フィレンツェからのちょっとした小旅行、よい旅でした!