6年ぶりの上海

6年ぶりの上海へ。初めて訪れたのは2018年、お茶の取材で。2回目は2019年、建築写真の仕事で。そういえばプライベートで来たのは初めてだった。

今回はベトナムが最終目的地。航空券を調べていたら中国国際航空が安かった。中部国際空港から往復30,000円。乗り継ぎ時間を含めると30時間の旅程になるから、少し高くても他の便にしようかと悩んでいたのだけど、せっかくならトランジットで上海観光をすれば一石二鳥ではないか。

中華系航空会社、個人的にはおすすめ。

ということで、今回は中国国際航空便を利用することに。SNSでは中華系航空会社の良い噂を聞かないけど、サービスはいいし、数年前に比べたら機内食も格段に美味しくなっている。中国発便は別として、日本初の便の機内食はほかのレガシーキャリアに引けを取らないくらい美味しい。

中国政府の手厚い補助金のおかげで航空券が安いだけで、ただサービスを削ぎ落として安いだけのLCCとは全然違う。ただ、中国のハブ空港はパンク状態なので遅延が常態化しているのはマイナス点‥。

リニアで市街へ

浦東国際空港はトランジットで何十回も利用しているけど、空港の外に出た記憶はあまりない。上海市街まで行く方法は地下鉄、リニア、タクシー、配車アプリなどいろいろある。地下鉄なら7元(140円)と格安で移動できるのだけど、今回は50元リニアモーターカーを利用。一瞬で時速300キロまで加速する。

キャッシュレス社会

中国人の知り合いいわく、2017年以降で現金を持ったことがないという。AlipayかWechat Payさえあれば、ほぼ100%の場所で決済ができる。というか、この2つのアプリのいずれかを持っていないと中国旅行はほぼ不可能といっても過言ではない。旅行前は必ず日本でアプリをインストールして設定まで済ませておかないといけない。

となりの外国人旅行者が現金を使っていたけど、店員さんがあたふたしていたし、釣り銭の用意もなかったりするから時間がかかる。

ちなみに、今回ネットはAhamoのデータローミングを使ったのだけど、GoogleやLINEなど海外のサービスも普通に使えた。

クルマはほぼEV

6年前からの大きな変化といえば、車両のEV化が進んでいたこと。上海でガソリン自動車を所有するには150万円〜のオークションでナンバープレートを取得する必要がある。一方でEV車であれば比較的簡単に車を取得できるので、街を走る9割以上の車がEVとなっている。おかげでエンジン音による騒音がほとんどなくなっていた。街のあちこちにある監視カメラは音まで監視するので、クラクションも不用意に鳴らせない。交通量を考慮すると、世界一静かな都会かもしれない。

外灘を散歩

上海に来たらまずは外灘に行っておけば間違いないはず。日没と同時に一斉にライトアップする瞬間は圧巻だし、これでもかというくらいキラキラした街は嫌いではない。

英語は通じない

中国国際航空ではトランジットの際に無料でホテルを用意してくれるサービスがあるのだけど、今回は航空券を取ったのが直前すぎたからか、無料ホテルは利用できなかった。

今回宿泊したのは南京東路の近くにあるホテル。Trip.comで4,000円くらいだった。あたかも外国人OKという雰囲気で掲載しているのだけど、英語は全く通じないので、翻訳アプリを介してチェックインをする。客室にはどう考えても著作権的にアウトな絵が描かれている。

安かろうまずかろう

夕食はガイドマッチングアプリで出会った人に、行きつけだという店に連れて行ってもらった。格安大衆食堂という感じで、小籠包や麺料理を頼んだ。全部で500円くらいで確かに安かったのだけど、値段相応の味だった。

アジア最高峰のバー「Speak Low」へ。

口直しに、信頼できる店へ行く。日本人の後閑信吾さんが手がけたお店で、アジアのベストバーにも選ばれたことがある。こちらも6年ぶりの訪問。

外観と店内では一見するとバー道具を扱うお店のようだけど、店主に話しかけると秘密の扉が開いてバーに入れるという粋なしかけ。

わくわくするトンネルを通って座席へ向かう。

接客もドリンクも最高。上海に来る度に来たい場所。

旅のMEMO